先週のこと。私が教員をしていた頃の保護者から急に電話が。「先生!オープン日決まったんですね。おめでとうございます。お花を送ろうかと思うのですが………。」
思ってもないサプライズに一瞬何と返事していいか分からなかった。
また、別の機会に教員時代のことを書いていきたいが、私は2年間持ち上がりで担任を持たせてもらった。その2年間、保護者の方には感謝してもしきれないほどお世話になった。正直、子どもたちに何をしてあげられたのかも分からない。それでも今でも繋がりをもっていられるのは、間違いなく保護者のおかげなのだ。
今でも保護者の方は亮先生と呼ぶ方が多いが、照れくさいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちになる。いつの日か子どもたちと一緒に「亮くん、飲みに来たよ!」と店に訪れてくれることを楽しみにしている。
電気配線の工事は完全に終わっていて、電気屋さんに来てもらう予定なんてないのに急になんで来るのだろうと疑問に思った。電話を切り、待つこと30分。電気屋さんは立派な花を持って現れた。
正直、電気屋さんにはかなりのワガママを聞いてもらった。ブレーカーの場所の変更に始まり、電気の位置なども予定からどんどん変わっていった。「また変更かい!お兄ちゃんは年寄りをこき使うのぅ………。」と言われたのも1度や2度ではなかった。正直、電気屋さんにとってみれば面倒な現場だったに違いない。
そんななか開店祝いの花を持ってきてくださった電気屋さん。そして、「こっちは受け取りたくないだろうけど……」と申し訳なさそうに渡されたのが工事の明細書兼請求書。そっちも確認したが、覚悟していた額よりもだいぶ安くしてくださっていた。
「若い人のチャレンジは、年寄りが後押ししてやらんとな!お店、頑張りなさいよ!」そう言って去っていった電気屋さん。正直涙が出るほど嬉しかった。本当にありがたい。
オープン日にはこのような様々な想いの詰まったきれいな花が、お客さんを迎えてくれると思うと、オープンがこれまで以上に待ち遠しい。